2019.4.8 POLITICAL MOTHER THE CHOREOGRAPHER'S CUT 主演:上田竜也

2019.4.8 ポリティカル マザー ザ コレオグラファーズ カット 主演:上田竜也

 

うーちゃんが踊らないという情報を雑誌インタビューを読んで入手していました。歌うとか叫ぶに近い。この世に存在しない言語、言うなればポリティカル語、と。
ホフェッシュ・シェクタートニー賞トニー賞?ボブフォッシーの?
コンテンポラリーダンスとか創作ダンスが苦手、好きじゃない、ピンと来ない私も、非常に面白く参加できた。

・うーちゃんは3階にいる
舞台は3階構造。1階はダンサー、2階にチェロやバイオリンの弦楽器8名、3階にうーちゃんと、ベースTOKIEさん、ドラム中村さん、ドラムもう1名?ドラムの人途中で椅子から降りて背面に掛けてある銅鑼も叩いてた。うーちゃんは降りてこない。出ずっぱりでもない。要所要所で3階センターに出現し、身振り手振り付きで声を上げてシャウトし巻き舌をし、労働者役のダンサーを扇動する。

・創作ダンスが苦手でも楽しかった
音楽が躍動感があり、ロック寄り、生演奏が大好きなので、それもある。私が苦手だと思っている創作ダンスは、床を転がったり寝そべったりする振り付けが中心で、ソロで踊っていて、音楽も何かを訴えかけるようなバラードがちで、大体悲しみの淵に立っていて、悲壮感漂う表情もくどくて、なんかそういうのが好きじゃないんだなとわかった。ポリマザにはそういうの全然ない。2人ペアでシンクロする振り付け、はないちもんめが右へ左へ動く間にステージ上の何人かずつがそれに加わってだんだんはないちもんめの人数が増えたり、マスゲームみたいに四方八方の移動でぶつからず、サークルモッシュばりにぐるぐる回って見せて互い違いの振り付けをしたり。裸足だと思ったら皆靴下履いていた。腕を下にして掌をバッと観客の方に向けるあのポーズ、よっすし〇んまい!みたいなあのポーズね、あれが出るたびに、ポリマザの広告に使われてる印象的なポーズだから、ポリマザだ!と感じる。

・うーちゃんの衣装
最初出てきた時は、グレーのスーツ、胸元のシャツのボタンは上から何個もはずして。変声機タイプのマイクで、低い声に変換。最初聴いたときうーの声じゃないと思ったけど、声出すのはうーしかいないはず、と思ってみたらやっぱりうー。俺が、お前たちに、伝える、みたいなジェスチャ。自分の左胸辺りに左掌を、右胸辺りに右掌を当てて、それを、お前たちに、と。空を指差すジェスチャ、労働者を煽るため。うーちゃんがよくやる巻き舌のルルルルーってやつも。
次、軍服にマント!マントの裏地は赤!マントが似合う!最高!
白シャツに、カーキのワークパンツ。白シャツのボタン個しか止まってなかったうえに、途中盛り上がってボタンを外して鍛え上げられた腹筋があらわに。タメ旅で天の声が、腹筋が鬼みたいになってんじゃん、っていじってたのを思い出す。白シャツを、自ら肩をむいて、肘のところで引っ掛け。ヘドバンする時も口開けてシャウトなうー。

・うーめっちゃ腰振る
すんごい振る。事前感想見てて、そんなに振る?って疑ってたら、ほんとにめっちゃ振ってた。そりゃ皆騒ぐわけだわ。

・うーちゃんが出る場面は双眼鏡覗く
なので、うーちゃんが3階から1階の労働者を煽るのだけど、うーちゃんを単体で双眼鏡で見るから、1階のダンサーがどういう動きやどうやって扇動されているのか、全体像が見えない。全体像が見たくスッと一瞬双眼鏡を外し全体を見て、すぐにうーをガン見、ていうなかなか忙しい観劇。だって、見たいじゃない、うーの事。

・パンフレットは買った方がいい
うー、中村さん、TOKIEさん、ホフェッシュの充実のインタビューが載ってる。写真白黒で、うーの写真めっちゃいい。めっちゃ、顔が、良い。フライヤの正面からの顔写真は、パンフには載ってません。フライヤ、欲しかったな。何かを表現する人、舞台に立つ人、芸能に生きる人は、言葉で想いを伝えるのが上手。うーも、なかなかあんな感じで、色んなことを考えながらこだわりながらやってるんだな~。すごいな。私は何の思想もなく生きてる。考えて理想をイメージして行動する、生きる、って、難しい。ボーっとしてる間に終わればいいのにっていつも思う。道を切り開く人、か。確かに、うーは、誰も歩いてないジャンルを、俳優でもミュージシャンでもない、表現者としての道を、表現者って言葉付けするのも意味がないぐらいの全く新しい道を、歩いているのかも。ホフェッシュ、そりゃうーに惚れるわけだよ。CASTのうーソロworld’s endでも、うーは、世の中の理不尽と戦う私たちの世界を具現化して表現した。ホフェッシュと同志じゃん。ねえ一緒に、海外ツアー周っといで?

・パンフ記載のインタビュー
中村さんのインタビュー。「(中略)理想的なのは自分がもうないような状態になって、表現だけがその場にあるということになるな、と思い始めているんですよ。」これ!!!!!!!!これさあ、読んだときに、うわっ!!!!!!と思った!!!!!!!何かを追求し続けてる人って、これ言いだすんだよ。堀越千秋とか。ブッダの思想?HUNTER×HUNTERのネテロ会長も、修業時代の正拳突きで、音を置き去りにしたって言ってたよね!!!!!!!これなんすよ。最終的には、自分というものがなくなって、表現だけが残る。
・あの役をオファーするなら、上田竜也しかいない
他の誰でもない、うーを見つけてくれてありがとうございます、ホフェッシュ。うー、この舞台に主演して、新しい刺激いっぱい受けて吸収して、また成長すると思う。

KAT-TUNは私を色んな所に連れて行ってくれる
以前東方神起のファンだった時、年上の主婦お姉さまペンが、「トンが色んな所に連れて行ってくれる。」と言ってたのが印象的で。その方は、今まで行ったことがなかった韓国への一人旅や、東京遠征など、の事を言っていたのだけど。今でこそ私はB‘zもオジモンもカッツもツアーがあれば遠征して何公演も参加するようになっているけど、その当時は住んでいる地域でだけ参加していて。土地だけでなく、今回みたいに、うーが出演しなければ見なかったであろう舞台を見に行って、感じて面白がって楽しんで。カッツ、ありがとう、色んな景色を見せてくれて。考えもしなかった芸術に連れてきてくれて。

・芸術が豊かな国になりますように
芸術に触れる機会が多い国はやっぱり豊かな国だと思う。どこの立場から言ってるのか承知で言うと、うーが主演して、ファンが見に来て、ファン、若い子から年配の方までいて、前衛芸術に触れて、新しいダンス表現を感じて、意味が分からなくても何も掴めなくても、その体験をしたという事が大きな意味があると思う。私は、普段ダンスを見に来ない人が、今回うーを見にきて観劇して、ちょっとでも芸術に触れる人が増えて、嬉しかった。

・ダンサーの衣装
赤いワンピースのダンサーに目がいくよね。目立つから。そして上手い。

・髪型、スーパーサイヤ人
普段よりも髪の毛逆立ってたよね。

・アンコール
一旦幕が下りて、幕が上がって、おそらくアンコール的な位置づけで、楽器とうーのセッションがあり、それでうーが叫び倒したあとに、最後、うーのシャウトでジャーーーーーン!!!って終わるの、めっちゃ格好良かった。シャウト終わると同時に客席から大拍手と指笛の嵐。客席、ホフェッシュ関係の人?西欧系の人もたくさん来てたし。あと、一階センター中央あたり、金髪と黒髪の二人組、顔が綺麗だったけど、ジャニスだったのか。

・カーテンコール
まずダンサーが出てきて、2列で交互に挨拶。
TOKIEさん、中村さん、うーの順で出てくる。うーが出てきた時の拍手が一番大きかった。(そりゃうーファンが大半占めてるからね)スタンディングオーベーション。私も立ちましたよ二階で。挨拶して舞台袖にはけても、ファン、何回も拍手で呼ぶのwwwうー、もちろん他の出演者ごと、何回も出てきて。数えてないけど、最後には、うーが客席を指差して、パーで制止して、「もぉ~~~~~~~~~お前らまじで、いい加減にしろ。しょうがねえな~~~~~~~~ったく!まじで最後な。な?な?な?何回も呼びすぎ。わかってっから!ありがとな!」って。完全に私の脳内アテレコですが。これ全員に伝わってると思う。舞台上手にはける前に、客席見て、バイバイって手を振って、ファン、キャーーーーーーーー!!!!!!!!めっかわ。

そんな感じで、うーとホフェッシュカンパニーの融合、とっても良かった。挑戦者うー、その姿勢が素敵だと再確認。私の自担、ほんと推せる。